みなさんこんにちは。5代目彫刻士の小林稔明です。
職人を生きると決めてからはや、7ヶ月がたとうとしています。
しかもその7ヶ月は、僕が生きてきた25年間の中で最もはやく、そして最も密度のこい7ヶ月でした。
宝石印鑑のローズストーンという新しいブランドがありながら、それでも僕は印鑑というものを基礎中の基礎から教えて頂くことができる現状に、今はただただ感謝しております。
そして先日、はじめて修行印鑑ではなく、お客様の印鑑を彫らせて頂くことができました。
もちろん、機械をいっさい使わない完全手彫りの印鑑です。
最初にこの話を聞いた時は、半信半疑のところもあったのですが、もしかしたら本当に?
という想いで、一刀入魂で印鑑を手彫りしました。
出来上がった印鑑を父に見せると、何も言わずに仕上げ刀をとりだし、
雑が残っている部分に手を加え、「これでいくぞ」と言われました。
事実、未だに緊張しているのですが、
何せ僕の職人人生における大きな一歩として、この気持ちは永遠に持ち続けたい、
いや持ち続けなければならないと心に誓いました。
小林稔明
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