皆様こんにちは。5代目彫刻士を目指して印鑑修行をしている小林稔明です。
「今時、わざわざ手彫りで印鑑をほらなくても機械で彫ってしまえばいいじゃないか。」
たまにそんなことを言われるのですが(笑)。今だからこそあえて手彫りで実印を彫れる
印鑑彫刻士になりたいと思っているのです。
もちろん、小さい頃から印鑑を彫る練習をしていたわけでも、特別彫刻がすきなわけでもありません。
字入れの際に筆を使うのですが、中学校の授業をのぞけばお習字経験もないに等しいくらいです。
なので、実印を彫るということ以前に乗り越えなければならない壁がたくさんあるということは、もちろん承知しております。
しかし、僕(小林稔明)は、乗り越えなければならない壁が高ければ高いほど
モチベーションが上がるという性格なので、印鑑を手彫りで彫れる彫刻士にるという挑戦は
自分自身にとてもあっていると、確かな手応えを感じております(笑)。
この印刀は、先日ようやく完成した自分用の彫刻刀です。
持ち手の部分は、竹の皮をお湯であたためて柔らかくして巻き付けてつくっていくのですが、
「太さの違う印刀を一目で分かるように」という師匠のアドバイスのもと、あえて巻き方を変えてつくりました。
彫刻刀を並べている入れ物は、20数年前に父が修行に行くときに使っていたものです。
少し歴史を感じますが、彫刻刀をかっこよくみせてくれるのでかなり気に入っています(笑)。