各印鑑の役割はこちらからご覧ください。


小林大伸堂

<実印・銀行印・認印の役割>

㈰実印とは
・実印とは
  ↓
市区役所、又は市町村役場に印鑑登録の申請をして受け入れられ登録の済んだ印章のこと。
契約書をはじめ不動産取引、自動車や電話の取引、遺産相続など公正証書の作成や官公庁での諸手続きで必要になるもの。


・効力(法的根拠)
  ↓
一般論として、国へ提出する義務のある書類には押印義務が課せられている(国税通則法124条)
§124㈪「前項に規定する書類には、次の各号に掲げる場合の区分に応じ、当該各号に掲げる者が押印しなければならない」


・家族で一本ではいけないのか
実印は1人1個と決まっています。
実印は「その人」の意思を証明するもので、その人間が2人いないのと同じように同じ印鑑を2人以上で登録することはできません。
夫婦、親子、兄弟でもです。それぞれ別な人間なのですから実印も別でなければなりません。



・家、車を購入する際に慌てて登録→いつ登録しておくべきか。



・登録できない印鑑(印材)もある?
  ↓
条件を満たすものが実印として登録できる。
=条件を満たさないものは実印として認められない。

1)住民基本台帳(外国人の場合は外国人登録原票)に登録されている氏名に限る。
2)印鑑登録する本人の年齢が満15歳以上。
3)フルネームまたは姓、名のいずれか、および氏と名の一部を組み合わせたもの。
4)印影の大きさが直径8mm以上、25mm以内の正方形に納まるもの。
5)印材がゴム印、プレス印など変形しやすいものを除く。
  ※市町村で異なる
 





㈪銀行印とは
・銀行印とは
  ↓
銀行に届出を行った印章。
銀行の預金口座開設や引き出しから郵便貯金、小切手・手形の作成・受け取りなど金融関係で用いる印章のこと。
実印に比べて明確な基準や条件はない。
個人の銀行印は12ミリから15ミリが適当。

・ひとつの印鑑をまとめて使ってもいいのか(ex.ご主人の印鑑)
1)ペイオフ対策
※ペイオフとは・・・銀行が破綻した際に、ひとつの金融機関に対して1,000万円までの預金とその利息に関して保護される制度
→別々にしたほうがいいのでは

2)口座が別でも同一の印章を兼用した場合、贈与税などの課税対象になる可能性が高い
※贈与税とは・・・個人から年間110万円(基礎控除額)を超える財産をもらったときに贈与税がかかります。
財産をもらった人が贈与税を国に納めなければなりません。



・子どもの印鑑(生まれる前に印鑑を作って、銀行口座を開設することはできるのか?)
生まれたばかりの子供の銀行口座であれば、子供との関係性を証明できるもの(保険証や母子手帳)と印鑑があれば開設可。
ただし、開設理由を問われる場合があるので、子供のために用意する口座である旨伝える必要があります。
※出生前の子供の口座は開設できません。
出生していない、戸籍上まだ存在していない人の口座開設は架空口座に該当してしまうためです。
また、各金融機関で設けている規定により、本人確認ができない場合は口座開設できない旨明記されているところもあるので
出生していない状態での開設はできないと思われます。



㈫認印とは
・認印とは
  ↓
郵便物や宅配の受け取りなど日常的に用いる印章

契約書などの書類上においては、実印と同じ捺印効力。
法律上では意志の確認においては、認印でも責任は派生。



㈬その他
・例えば履歴書や会社に提出する書類に押印する際は、どの印鑑を使用すればいいのか
・↑フルネームの印鑑でもいいのか

・結婚の際
婚姻届には結婚前の姓の印鑑が必要。
印鑑についての厳密な規定がないため認印で良い。(シャチハタ以外)


・名前のみの印鑑
氏は、婚姻などで変わってしまう可能性があります。氏が変われば、その印鑑は使えなくなりますが、名は通常変わりませんから、
名前だけの印鑑を実印にすればその印鑑は名前を変えることがない限り一生実印として使用することができます。
特に婚姻前の女性の方が印鑑を作るならその方がいいでしょう


・ご主人の開運印鑑を他の人(家族)が使ってもいいのか


㈭雑学
・捨印の危険性
捨印とは、申込書や契約書等を作成する際に、欄外に押す「訂正印」のこと。
本来は、署名者の誤字や脱字を修正するために押すものといわれていますが、文章を修正、改ざんされてしまう可能性もあり
非常に危険な行為です。
対処法としては、捨印を押さず、訂正印を使うようにしましょう。

・卒業式でもらう印鑑(大量生産の印鑑ため、重要な書類での使用は危険)
→機械製造によるプレス印鑑とみなされるもの(100円ショップで売っているような俗にいう三文判)は、
違う印鑑でもほとんど見分けのつかないものがたくさん出回っています。安全性の観点から重要な場面での使用は控えたほうがいいでしょう。


・宅配便等でのサインに銀行印や実印を使用するのは危険
・朱肉について(メーカーによって違う)
・印鑑に息を吹きかける行為に意味はあるのか?
・きれいな印鑑の押し方(動画)



参考:全日本印章業組合連合会

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このページは、印鑑彫刻士修行中が2012年2月27日 17:56に書いたブログ記事です。

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